令和6年(2024年)度第2回研修会の報告

 713日(土)船橋市海神公民館実習室にて第2回研修会を開催しました。今回は「お茶の個性の引き出し方を学ぶ」と題し、講師に繁田佳子氏をお迎えしました。日本茶アドバイザー専任講師、小中学校での食育授業、日本茶AWARDでの煎手のご指導など、講師のご経験豊富な繁田氏から、じっくりと煎茶の淹れ方のご指導をいただける機会として企画しました。研修には14名の方が参加され、遠方の他支部からのご参加をいただくこともでき、「お茶の淹れ方」への関心の高さを実感いたしました。

 


 実習では繁田先生の指定してくださった分量の煎茶を淹れました。3つのグループに分かれて行い、1回目はご自分のスタイルで淹れていただき、グループ内で飲み比べを行いました。参加者の皆様はどなたも真剣に取り組まれていましたが、同じ分量で淹れたにも関わらず、それぞれのお茶の味の違いに驚く姿が大変印象的でした。


 全体で感想を共有した後、繁田先生から基本の淹れ方の大切さ、茶の個性との向き合い方など、先生のお茶に対する深い愛情を感じるお話を聞かせていただきました。続いて15分ほどのインストラクションをしていただき、先生の流れるような所作と分かりやすいお話に参加者の皆様が惹きこまれていました。また、「自分の言葉で、自分に合ったインストラクションを1つ、作ればどんな場面でも大丈夫」という力強いお言葉は、皆様の今後のインストラクター活動のお守りとなったのではないでしょうか。解説を聞いた直後の2回目の実習で淹れたお茶は、1回目とは明らかに違う、という声が各グループからあがりました。

 研修の最後は、繁田先生が訪問された各地の茶畑の写真をスライドで見せていただきながら、現在の茶業界の傾向や課題を聞かせていただくことができました。

 

 今回の研修では「お茶を淹れる」基本やお茶の美味しさを引き出し、魅力を伝える楽しさをあらためて感じていただけたのではないでしょうか。ぜひ、今回の体験を皆様のお茶活動に活かしていただければ幸いです。